指標の使い分け

CAGRとROIの違い

CAGRとROIの違いを具体例で比較。ROIは期間全体の変化、CAGRはそれを年率へ複利換算した指標です。どちらを使うべきか整理します。

執筆 記載した計算根拠と照合済み

先に答え

ROIは『最初から最後まで合計で何%変わったか』を見ます。CAGRは同じ変化を『毎年一定の複利だったら何%か』へ直します。私が期間の違う案件を比べるときは、ROIだけでなくCAGRも並べます。

CAGRとROIの違い

ROIは期間全体、CAGRは年率

見るものROICAGR
時間を考慮するか式そのものには年数がない年数を含める
答える質問合計で何%増減したか一定の複利年率なら何%か
比較しやすい場面同じ期間の総損益期間の違う成長率

同じ10,000→16,000でも答えは違う

開始10,000、終了16,000ならROIは60%です。4年かかったならCAGRは約12.47%です。どちらも正しいですが、質問が違います。私は『トータルでどれだけ増えたか』ならROI、『年率ベースで比べたい』ならCAGRを使います。

ROI = (16,000 − 10,000) ÷ 10,000 = 60% / CAGR ≈ 12.47%

ROIが同じでも時間が違えばCAGRは変わる

10,000が15,000になるとROIは常に50%です。ただし2年で達成すればCAGRは約22.47%、5年なら約8.45%です。これが私が期間の違う候補をROIだけで並べない理由です。

開始→終了期間ROICAGR
10,000→15,0002年50%約22.47%
10,000→15,0005年50%約8.45%

どちらも途中のリスクを説明しない

CAGRもROIも、途中でどれだけ大きく下落したかは分かりません。同じ終点へ着いても、ほぼ一直線だったケースと途中で半値になったケースでは体感リスクが違います。私はこの2つを『成長の要約』として使い、リスク指標の代わりにはしません。

自分の数値で確認する

CAGR計算機で同じ計算を確かめる

式が正しいか確かめたいとき、私は開始値・終了値・期間を自分の数字に置き換えます。CAGRだけでなく、合計成長率、倍率、平滑化した推移、年ごとの表まで同じ前提で確認できます。

CAGR計算機を開く

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