私が最初に見るのは『途中で資金が動いたか』
ポートフォリオが100万円から150万円になったとしても、途中で50万円を追加していたら、開始と終了だけのCAGRを運用成績のように読むのは危険です。私はまず入出金の有無を確認します。なければCAGR、あれば日付付きキャッシュフローとしてXIRRを検討します。
CAGRとXIRRの入力情報
| 項目 | CAGR | XIRR |
|---|---|---|
| 開始値 | 使う | 通常は最初のキャッシュフローとして使う |
| 終了値 | 使う | 最終キャッシュフローとして扱える |
| 途中入出金 | 扱わない | 扱う |
| 実際の日付 | 期間換算に使える | 各キャッシュフローの日付を使う |
XIRRが解いているもの
XIRRは、日付付きキャッシュフローを現在価値へ割り引いた合計が0になる年率を探します。Microsoftの説明では、支払いが必ずしも周期的でないスケジュール向けで、日付差は365日基準で扱われます。
0 = Σ CashFlowᵢ ÷ (1 + r)^((Dateᵢ − Date₀) ÷ 365)
開始と終了だけなら結果が近づくこともある
最初に1回だけ資金を出し、最後に1回だけ受け取り、途中フローがない場合、日数の扱いが同じならCAGR型の年率とXIRRは同じ経済的意味へ近づきます。ただし、これは単純ケースだからです。途中フローが増えた瞬間に、CAGRでは表せない情報が入ります。
迷ったときの判断
- 売上・ユーザー数・資産価値など、始点と終点の成長 → CAGR
- 毎年同じ間隔で複数キャッシュフロー → IRRも候補
- 実際の日付が不規則な入出金 → XIRR